タラクカタル

おーはーよー、、、

どーお？どーだった？東京出張！

そーよそーよ。
東京どーお？と何気なくメールしたら、
「今、みんなのところに戻ってる途中よ！」と謎の返信があって、
迷子？何かまたやらかしたのかしらと心配してたのよ？

ち”かれだ～、、、

そーお？楽しかったじゃない！スカイツリーも見れたしさ

だいたい、前回の出張の時は、「自動チェックインできない！」と詰め寄ったら、
「お客様、この番号はレンタカーの番号です」と言われたとか、
空港で朝ごはん食べてたら、「○○便にご登場のお客様！いらっしゃいますか？」と呼び出しをくらってたとか～。
なかなかさくっとは機上の人になれない響子嬢でしたよね～。
今度も絶対に何かあると期待してました～

そうだ。だから、今回はさらに早めに出て、準備万端で行ったわけなんだが。
そこを、匠の技でするりと抜けだすのが、響子嬢、、、

さすが、ね（フフフ）

今回は、いつになく順調だったんだ。前回の失敗を生かし、朝ごはんは、チェックインを済ませた出発ロビーの中で食べることにしたし

そうよ、東京の人に渡すお土産もきちんと買って、完璧だったわよね

でも、俺の心の中では、おかしいこんなはずはないと、警鐘が鳴ってはいた。
すると、突然、隣でこの人が、、、「あ”－！！！」と叫んだんだ。
その時、なんていうか、ちょっと安堵したんだよな…、わかってもらえるだろうか

予感的中、みたいな感じぃ？

いや、お化け屋敷って、あの角曲がったら出てくるのか？次の角か？っていうドキドキに疲れるだろ。
だから、「ほらーやっぱり、この井戸の中からきたか」、っていう安堵感にも似た…

あたしゃお化けか

成敗してくれようぞ

だめぇ～、楽しみがなくなるよぉ

で、結局、どーなったんすかー？

「あ”－！！！熊さんの車の中に、IPAD忘れた！」と。

そこは、ポラロイドじゃなかったのね（フフ）

車の中で充電したのが、運のつきよね、、、

その時、見つめあった俺たちは、一言も交わさずに…

一度チェックインしたんですけど、出れますか！と私が職員に聞きに行き

その答えを聞くや、走り出した俺、、、

どんだけ、分かり合ってんすか～

だって、方向音痴なのよ！

今入った会議室の出口がわからなくなるほどのな、、、

しかも、車の特徴もあんまり把握してないのよ！

全然違う車の助手席に乗り込むほどにな…

そうそうそう、そうでした～、絶対に熊さんが取りに戻った方が賢明でっせ～

で、結局。また、搭乗の最終の案内ギリギリに乗り込むっていう…

はぁ～…さっすが～

でも一番さすがなのは、俺が息せき切って走って、二度目のボディチェックを受けて、搭乗ロビーに入っていったら、搭乗案内のアナウンスが流れる中、流暢に朝ごはんの続きを食ってる響子嬢だよな…

見てた・・・の？

別に、心配そうに立って待っててくれてるとは、俺も思わなかったが…食ってるか？フツー。

だから、おにぎり一個、あげたじゃないのよ

あんたら、夫婦か

こんな奥さん、いやだ…

そうそう、つまるところ、響子嬢の夫氏のすごさに頭が下がるって話しですよ～

え？そんな話しでいいの？

ノンノン！東京に行ってからも、響子さんはいろいろやったはずだよぉ。次は、その話しを聞きたい！

現地では、つつがなく過ごしたわよ

じゃ、あの、「みんなのところに戻る途中よ」ってメールはなんだったのかしら？

ごにょごにょ・・・・

パードゥン？もう一度はっきりと～

うるさいわね、いいじゃないのさ

ほんと、色々あるんだ、この人は、「え？そのパターン？」ってのが

いいかげん、出尽くしてもいい頃ですよね～

ふんっ。
それで？おみやげはいるの？いらないの？

そうきたか

そのようなおどしには屈しないんだからぁ

わかったわ、、、この空港限定の・・・

ごろにゃん♪